SSブログ

映画「君のためなら千回でも」 [少し前に書いた「映画の過去記事」]

top_06.jpgこんなことは初めてではなかったかなと思う。

映画の目利きの友だちが強く推してくれたので、昨日大阪で封切りされた作品を観てきました。



「君のためなら千回でも」です



金曜日の日経夕刊(購読紙です)にも紹介されていたし、雑誌にも紹介記事は載ったようだ。



念のため、出かける寸前になって ネットで下調べもしてみました。



公式ホームページ   



http://eiga.com/official/kimisen/about.html#menu



に書かれていた紹介文の冒頭がこれでした



雑誌「Weeklyぴあ」(2月14日発売・2/21号)の調査による、2月9日公開映画の満足度ランキングによると、「君のためなら千回でも」が同日公開の「チーム・バチスタの栄光」「L change the WorLd」「潜水服は蝶の夢を見る」など他10作品を押さえ、トップに輝きました。





劇場にもこの部分は 掲示されていて その他 新聞や雑誌の数々の紹介文がロビーに掲示されていました。

雑誌の紹介文に共通するのは「涙」 



号泣されられるのはちょっと困るなぁと思いながら、それでも見たかった。





映画はハリウッド映画だということなのだけれど、物語の大部分の場面はアフガニスタン。

始まりは1970年代の平和な時代に 子供が凧揚げの技を競っているところから始まる。

2人の男の子が仲良く協力しながら、他の子の凧の糸を技で切り 勝ち残っていく



男の子は裕福な家の一人息子アミールとその家の使用人の息子ハッサン。

ハッサンは少数民族でその身分の低さの故に 不良から目を付けられひどい目に遭わされる。

「凧をとってくるから」と言い置いて帰ってこないハッサンを捜すアミールが見たのは、

「その凧をよこせば 勘弁してやるよ」と言われても 渡さず 小さな小屋の中で数人の少年によってたかって殴られけられ、ズボンを脱がされムチで打たれる彼の姿だった。



彼を助けにそこに踏み込む勇気がないアミールは逃げ出し、何も見なかったことにする。

血を流して小屋から出てきた彼に 初めて気づいた振りをして家に帰る。





怖かったのは父親から愛想をつかされること

このことがある前から父はアミールの性格を見抜いている。

実に男らしい性格の父親なんですね、彼がまた・・・・



父は友人にアミールを評して言いました

「自分を守れない子供は 誰をも守れない大人になるよ」

この言葉に深く傷ついていたアミールは、今回のことを父に打ち明けることも出来ない。



ハッサンはケガのことを誰にもいわないけれど、アミールは平静な気持ちではいられず

自分の前からハッサンとその親が消えるように図る。





そしてソ連のアフガニスタン侵攻が始まり、共産主義嫌いで名の通っていた父は生命を守るためアフガニスタンを脱出する。

裕福ではなくなったけれども、平穏な暮らしを得て 結婚をしたアミール



その彼の元に20年前に捨てたアフガニスタンの恩師(前出の「父の友人」と同一人物)から手紙が届く。

「やり直せる道がある」とそこには書かれていた。





この調子で書いていくと文章が終わりそうも無いので 少し端折らせていただきます_・)ぷっ







「やり直せる道がある」と彼に手紙をよこしたのは、アミールが物語作家になる決心をさせてくれた恩師。

もしかして 彼は ハッサンに起こった出来事やそれからの一連のことを知っていたのだろうか





「やり直せる道」というのは、ハッサンが恩師に託した手紙に認めたアミールを信じる心に報いることだった。

無学だったハッサンは、独力で学んで手紙を書けるようになっていました。

いま思えば、彼がアミールを信じていたのは、身分の違う自分の求めに応じて 何度も何度も同じ物語を声に出して読んでくれたからだったのかもしれない

だから、身分は召使であるから決してアミールに逆らうことは出来ないけれど ご主人様ではなくて心が通う 「友だち」だったのでしょう





話を戻して

「やり直せる道」に向かってアミールはアフガニスタンに戻る。

案内に雇った男と二人、オンボロ車で土色の景色の中を駆けずり回る。

付け髭をつけ、イスラム風のいでたちで・・・



タリバン支配下の昔の故郷は荒れ果てていたがアミールはハッサンの信頼に応えるためにそこで、ある交渉をしなくてはならなくなる。



昔 ハッサンを傷めつけた 今はタリバンの小親分となっている男に自分の素性を見破られ、付け髭とターバンを取らされた姿で 彼は命がけで約束を果たそうとする。





と、あらすじを書けばこういうことになります(HPで読んだほうが判りやすいですw)







いろんな要素が詰込まれた映画でした。

『友情』 『信頼』 『親子の関係』 『勇気って?』『イスラムって怖いな』



『勇気って?』って、ここだけ疑問系w

勇気を常に忘れなかったのは、アミールが敬愛する父親。

比較してアミールは余計に自分の卑小さに苦しむのだけれど、私は 「この父親みたいな人はそうたくさんいるものではない」と思うんだな

ハッサンを傷めつけるような、人の弱みにつけこむ悪党でもないけれど 勇気があって立派な人間でもない、アミール型の人間がほとんどではないだろうか





『イスラムって怖いな』 週刊誌で少し読んだことはあるけれど、その戒律を守らなかったものに対する処罰の厳しさと、アミールがタリバンに暴行を受ける場面を見ていて 命の重みが感じられない世界を この映画の中で体験させられました。



自分がこの映画を見て 「素敵な友情の物語」という紹介の仕方は出来ないけれど、「普通の 強くない人間でもやり直せるんだ」というメッセージが込められた映画だから、機会があったら見てねって そう思って今日の日記です。





因みに、私はほとんど泣きませんでした

だけど最後にやはり 少しだけ涙が出ました

正直、見ていてけっこういろんな意味で辛い作品ではあるけれど、いろんなことがよく描かれている良い作品で、後味は良いです^^
タグ:映画
コメント(0)  トラックバック(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。