映画「トウキョウソナタ」 [映画 （。-＿-。）ポッ]
今日見てきたのが「トウキョウソナタ」
公式ＨＰです↓
http://tokyosonata.com/main.html
夫婦と男の子二人の４人家族。
その崩壊と再生
一番短く書くと こんなことになりますか・・・・
シネマート心斎橋、梅田ガーデンシネマ 私がよく行く劇場で 何ヶ月か前から映画を見に行くたびにこの映画の予告編が流れておりました。
またしても香川照之さん狙い。そして小泉今日子さんが相手役というのもいいな・・・と＾＾
予告編の中で見たとおり、香川照之さん演ずる「お父さん」は悲惨です。
映画が始まってのっけから「立派な会社の総務課長」をリストラで辞めさせられます。
会社の中ですれ違った 男女のペアが 上役を訪れ 話が決まる。
女性は若い中国人で、日本語が堪能 明るく自分をアピールし、連れの男性が言います
「男性社員一人の給料で、御社が今度総務部を移される中国では こんなに有能な社員を３人雇えます」
こわっ！・・・ (゜O゜;)
現代ならでは ですね この設定。
正直、会社における自分のことを思いました。 まじ 怖い(>_<)
崩壊はここから始まります
お父さんは リストラされたことを隠します。
給与が振り込まれる口座のキャッシュカードを奥さんに渡していなかったからこそできることですが・・・
ハローワークでは、示される仕事の質と報酬の低さに愕然とし
「あの・・・私 こう見えても ○×△で総務課長をしていたんです」
職員は、そこで話を打ち切り「今日はこれでお引き取りください」。
お父さんの始めの認識はこのくらい甘かったけれど、
さすがにキャッシュカードを渡さない「一家の主」。
経済観念は確かです。
ホームレス向けの食事の配給の列に並びます。
旧友とそこで再会します。
彼は定期的に 携帯の着信音が鳴る設定をしています。
そして「お父さん」に「人前では仕事絡みの会話をしている演技をしている」ことを打ち明ける。
ある日 旧友に頼まれる。
「この頃 早く帰ってしまった日があって 家族に 失業したのではないかと疑われているようなんだ。家に来て一緒に夕食を食べながら 会話に加わってフォローを入れてくれ」
気のせいだろうとタカを括っていた「お父さん」だけど、状況を目の当たりにすると 旧友が気にするのは当然・・・というよりも、ばれているとしか思えない。
その上、その家の中学生くらいの娘に「佐々木さんも大変ですね」とこそっと言われてしまう。
配給の食事をスーツ姿で食べる日々は続き、彼の気持ちは追い詰められていく
合わせ鏡のように 妻の気持ちの疲労も重なっていきます。
アメリカ軍に志願兵として入隊してしまう長男
小学校の給食費を３ヶ月分払われていないと言われて呼び出された学校では「お宅の次男さん 学校で浮いています」と担任に言われる
次男の給食費の使い道を問いただすと、父親が反対したピアノ教室に通う月謝でした。
秘密だったことが明らかになる度に息子二人と言い争いをして荒れる
夫・・・
父親に隠し事があることをうすうす感づいて 反抗する息子達
映画を見ていて、アメリカに行ってしまう長男のリアリティは自分には今ひとつ薄かったけれど、追い詰められていく父親と、溜まっていく妻の絶望感がけっこう胸にのしかかってきます。
これは 「再生」の物語です。
私はあらかじめそれを知っていたから見に行きました。
ドビュッシーの「月の光」
私はこの曲を「セブンイヤーズ イン チベット」という映画で知りました。
その映画の中で、主人公の男が まだ少年のダライ・ラマに差し上げるオルゴールの曲として使われていました。
この「トウキョウソナタ」の映画でも「月の光」は重要なパーツとなっています。
私が感じた映画の難点を言えば、月の光の演奏が上手過ぎる・・・・・
映画で使われたから 余計に印象強くなったのではなく 上手過ぎます・・・・
でも この演奏を聴けて良かった・・・・
ｂｙ マヌカン☆
タグ：映画
2008-10-13 23:03
コメント(4)
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崩壊はカンタン、再生は大変・・・
なのに人は、カンタンに壊す。
なぜかな？
by たいへー (2008-10-15 16:03)
簡単に見えても人のキャパシティはさまざまですから＾＾
もちこたえられない人間の割合が増えたのかもしれません。
この映画を見ながら「人間関係希薄だなぁ」と思いながらも、「今はこうかも知れない」とも思いました。
肝心なことはなかなか言えないんですよね・・・ 知りたいことも訊けないし
あ．．．なんだか暗いお返事になってしまいました m(_ _)m
by マヌカン☆ (2008-10-16 00:29)
おはようございます＾＾
この作品、観に行こうと思ってるのですが、
私のところでは少し遅れて公開されるようです。
小泉今日子さんは、私の中では永遠のアイドルですが、
最近は良い映画にたくさん出演されて、
すっかり女優さんの貫禄ですね＾＾
by てくてく (2008-10-31 08:12)
昔はしっかり個性を持ったアイドルでしたが、今は存在感のある女優さんですね。
「演技派」というイメージではないけれど、彼女が演じる人物は実物大で魅力があります。映画界にとっても貴重な人だと思います＾＾
by マヌカン☆ (2008-11-02 02:10)