映画「悪夢のエレベーター」 [映画 (。-_-。)ポッ]
大阪では、シネマート心斎橋と、シネリーブル梅田で公開されていて、あとは堺の1館のみでの公開。
東京での公開から遅れること1週間の、今日が初日でした。
ミニシアター系の映画なので、見ようと思っても劇場で見られない人は多いのではないかと思います。
劇場で、ポスターや写真 出演者の直筆のコメント等が掲示されていたのをみて興味を持ったので前売券を買って、公開を待っていました。
オフィシャルサイトです→ http://www.akumu11.jp/
上の写真は、オフィシャルサイトのトップページ。ポスターもこれと一緒でした。
内野聖陽さんと、斉藤 工さんをスクリーンで見るのを楽しみに行きました うん!(^-^)
この映画には原作本があって、それはベストセラーになっているということなので 原作がどんなにアレンジされているのかと興味を持って見に行く人も多いかもしれませんね。
ストーリーはというと、オフィシャルサイトおよび公開されている情報としては
・刑務所から出てきたばかりの犯罪者
・不倫をしている若い夫
・ゴスロリで自殺願望のある女の子
・超能力のある一般市民
が登場人物。
この4人が深夜のエレベータに閉じ込められているところから物語りは始まります。
犯罪者は警察などに助けを求めることを嫌がり、女の子はカッターナイフを振り回し手をつけられない・・・ということで、大声で助けを呼ぶことも出来ない状況。
もちろん、エレベータ内の非常電話は繋がらず 監視カメラに管理会社が気づく気配も無く、操作盤のボタンはどれも利かない。
斉藤 工さん演じる若い夫は、不倫相手の女性の部屋から妻の出産に立ち会うために大急ぎで家に帰ろうとするためにエレベータに乗っていてこの難に遭いました。
離婚をするつもりは無さそうだけれど、妻への愛情があるのか、それともなくなってしまったのかは定かではない描き方をされています。
うすうす状況を察していると思えなくも無い身重の妻は
「出産のときだけは一人にしないでね。
約束を破ったら・・・・・・・・・『針千本』というと嘘になるから、1本だけでいいわ、本当に飲んで」
だから、夫はこの密室状態からなんとかして抜け出そうと必死です。
4人が閉じ込められているところから物語が始まったと先に書いたけれど、場面としては この若い夫が気絶していたのが意識を取り戻していくところから始まります。
密室の状況が険悪になって、延々とこれを見せられるのはしんどくなりそうだなと思っていたら、ストーリーは意外な展開を見せます。
密室の描写は終わって、某オフィスへ 某家庭へ 某部屋へ そして夜空を仰ぐマンションの屋上へ、そしてさらに場面は変わります。
私は屋上での場面がとても気に入りました。
内野聖陽さん演ずる人物が 死のうとする人物を思いとどまらせようと話しかけます
「最悪な一日だったんだ」
女性も「最悪なことがあったの」
「死んじゃいけない」
「生きていればこれから いいことがあるの?」
「そうだ いや・・・・・明日は 最悪だった今日よりもっと悪いことがある」 現実に彼女にそれがあることを知っているから 励まそうとした言葉が一瞬とぎれた。
「最悪だった今日よりももっと悪いことが起こるのに それでも生きて行けというのね」
「悪いことは いくらだって起こるんだ、後から後から起こる。それでも生きていかなくちゃ行けないんだ」
「そう・・・・その たくさん悪いことが起こるのを楽しみにしながら生きていかなくちゃ行けないのね」
台本を持っているわけではないので、思い出して書いてみて ちょっと違うような気もするけれどこんな風に会話は流れて行って 女性は屋上から飛び降りるのを止めにしました。
ストーリーがせっかく練られているので、ネタバレにすまいと思うと これくらいぼやかして書かなくてはなりません(笑)
この場面の後にもさらに話は展開していくので、自分の好みとしては「そこまで練らなくても・・・」ですが、よく出来ている作品だろうと思います。
上から目線で言うと「人間って こうだよね」って、細かな部分で納得させられる部分もあって、感心させられました。
この映画、斉藤 工さんをはじめ 他の共演者の方も良かったけれど、とにかく内野聖陽さんの演技に目をひきつけられました。
本当に隙がないというか・・・・細かなところも大胆なところも見事に演じられていました。
さて、この映画のテーマは一体なんだったんだろう・・・・劇場に掲示してあった、俳優さん直筆の文書は、屋上のシーンをふまえたもの
で「どんなに 絶望的な状況でも生きていくしかない そういう人生に対する愛情 エール」と書かれていたと思うのだけれど(メモして帰ればよかった・・・・反省) このシーンからあとの展開で、このメッセージは薄れてしまったように思います。
とはいえ、コメディミステリーホラードラマ これらの要素が全部織り込まれているこの作品は、希少価値がありますね。
「ホラー」の部分は 大堀こういちさんの演技に負うところが多かったと思います。
私にとっては始めてみる俳優さんだったのですが、ひょっとしたら今夜の夢に出てくるかもしれません。
こわいよー Y(>_<、)Y
by マヌカン☆
興味津々です。
内野聖陽さんは、上手ですね。セクシーで大好きです。
by Sho (2009-10-18 09:46)
内野聖陽さんをスクリーンで見るのは実は初めてでした。
「あかね空」を迷って見に行かずテレビ放送で見て、行かなかったことを後悔しました。
斉藤 工さんは、「クジラ」(松平 健 主演)というやはりミニシアター系の映画で見て身体能力の高い人の演技はいいなぁ・・・・と思ったのです。
(これは有名になる前の 堤 真一さんを舞台で見たときにも感じました)
ちょっと今までには見なかったタイプの映画です^^
by マヌカン☆ (2009-10-18 10:19)
内野聖陽さん、幅の広い役者さんですよね。
テレビドラマ『JIN』の坂本竜馬役がなかなか格好良いですね。
by nomame (2009-10-18 20:12)
あ・・・・・・・(;゜〇゜)
そのテレビドラマ、見ていないのですが 内野聖陽さん出演作でしたか。
次回、見てみることにします。
教えていただいてありがとうございますm(_ _)m
by マヌカン☆ (2009-10-18 21:38)
僕も観ましたよ。
なかなか見どころある映画でした。
by 丹下段平 (2009-10-22 00:43)
「誰にとっての悪夢なんだろう?」って途中で考えちゃったりもしました(^^)
この監督の第1回目監督作品ですね、次回作はどんなものになるのでしょうね
by マヌカン☆ (2009-10-22 09:02)